戦後80年。久々に地上波放送されたアニメ映画「火垂るの墓」を子どもと一緒に見たり、原爆投下後の広島を映した写真展に行ったり。戦争の悲惨さに向き合わなければと改めて感じる一方で、テレビをつければ現在進行形の戦禍を伝える映像が毎日のように流れ、世界の危機は深まるばかり……。
こんな不条理のなかで、「戦争」を子どもにどう伝えられるのか。そんな悩みもあってRe:Ronの特集「考えてみよう、戦争のこと」を企画しました。文学やアートなど様々な形で戦争に向き合ってきた人たちに、子どもたちに伝えたい、一緒に考えたい「言葉」をつづってもらいました。
作家・アーティストの小林エリカさんからは、手紙のような寄稿が届きました。
第2次世界大戦中、秘密兵器をつくるために集められた女学校生徒たちの実話をもとに、小説「女の子たち風船爆弾をつくる」を書いた小林さん。体験者に話を聞くなどして本を書き終えた今も「私は体験者の方たちのことを、本当には、わかることはできません。また、それを想像することすら不可能である、ということも私は知っています」とし、こう続けます。「けれど、それでも、想像しようとし続ける、努力し続けることはできる。私はそう信じています」
特集では、ロシア文学研究者・翻訳家の奈倉有里さん、シンガーソングライター・文筆家の寺尾紗穂さんなどによる寄稿も。それぞれ自分に引き寄せ、問いかけます。戦後80年の夏、子どもと一緒に考えるきっかけになることを願っています。
- 【小林エリカさんの寄稿】戦後80年。それでも、想像しようとし続ける
- 【奈倉有里さんの寄稿】戦争ある世界とのつながり「片時も忘れなければ、できることはある」
- 【寺尾紗穂さんの寄稿】戦争したい人に利用されないように 「大東亜共栄圏」サイパンの記憶
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