満開を迎えた真鍋小学校の桜=2025年4月7日、茨城県土浦市、西岡臣撮影

 校庭のど真ん中に立つ、巨大な5本のソメイヨシノ。その下で、子どもたちがひらひらと舞う薄ピンクの花びらに手を伸ばし、ジャンプする。

 茨城県土浦市の真鍋小学校。植えられて118年を迎える桜は県の天然記念物で、子どもたちの日常に溶け込んでいる。

連載「桜ものがたり」一覧

 桜の風景とともに思い出す大切な記憶。読者のみなさまから寄せて頂いた、桜の物語をお届けします。

 学校の移転を記念し、卒業生らが植えたと記録に残る。元々は校庭の端っこにあったが、再開発のたびに校庭が広がり、いつの間にか巨木が真ん中に立つようになった。

桜のピンクをイメージした、真鍋小学校の校舎=2025年4月7日午後4時50分、茨城県土浦市、西岡臣撮影

 卒業生は、桜とともに歩んだ思い出を大切に胸にしまっている。

 塚田さわ子さん(91)が真…

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