たすきプロジェクト第2弾を発表した(左から)小湊鉄道の石川晋平社長、千葉銀行の米本努頭取、いすみ鉄道の古竹孝一社長=2025年4月26日、千葉県大多喜町、若井琢水撮影

 小湊鉄道といすみ鉄道の沿線で、新たな商品・サービスを発掘する「房総横断鉄道たすきプロジェクト」の第2弾が始まっている。沿線地域をさらに活性化させるため、特設クラウドファンディング(CF)サイトに新しい企画11件が立ち上げられた。

 同プロジェクトは、両鉄道と千葉銀行が協力して沿線事業者のアイデアを掘り起こし、CFで実現をめざす取り組み。第1弾では昨年12月~今年3月末、10件の企画に計約400万円の寄付があり、8件で目標金額を達成した。

 第2弾は4月26日に開始。小湊鉄道は今回、バスやトロッコで人気パン屋を巡るツアーを企画した。鉄道員や地元住民が選んだ名店の逸品や、普段は店頭販売をしていないパン屋の特別メニューなどが楽しめる。今回売り出した7月19、20日分のチケットは完売したが、定番化も検討しているという。

 CFでは他に、いすみ市の高秀牧場の牛乳を使ったジェラートセットや、マスカット果汁をつかった大多喜町のクラフトビールなどの物品販売の企画もある。

 4月26日には、千葉県大多喜町の上総中野駅でキックオフイベントが開かれた。参加企業のトップが思いを語り、小湊鉄道の石川晋平社長は「ローカル鉄道は岐路にある。地域に新しい投資を呼び込み、沿線を活性化してきたい」と話した。

共有
Exit mobile version