忍者の「聖地」とされる三重県伊賀市に、さまざまな忍術を学べる「伊賀流忍者体験施設『万川集海(ばんせんしゅうかい)』」が27日にオープンする。海外でも人気の忍者だが、伊賀が聖地と知られていないこともあり、インバウンド(訪日外国人客)の需要を見込む。目標入場者は年間12万人。
開業を前に22日、報道陣に公開された。施設名の「万川集海」は江戸時代にまとめられた日本三大忍術伝書のひとつ。4階建ての施設に洞窟や池、滝、つり橋などがあり、迷路のような建物内をたどりながら忍びの世界を音声で学んだり、忍者衣装を着てインストラクターから忍術を学んだりできる。音を立てない歩き方や手裏剣の投げ方など忍術45種から学べるという。
伊賀市が、民間活力のPFI事業として整備し、中心市街地の活性化も狙う。大阪・関西万博の開幕に間に合わせる予定だったが、資材調達の遅れなどからずれ込んだ。
料金は一般・大学生2千~6千円など。ホームページから予約できる。