小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期クイーン位決定戦(全日本かるた協会主催)で今年1月、東京都多摩市の矢島聖蘭(せいら)さん(18)がクイーン位に輝いた。関東第一高校(江戸川区)3年で、高校生クイーンの誕生は17年ぶりという快挙となった。同校を卒業し、4月からは大学生となる矢島さん。競技かるたに打ち込んだ高校生活を振り返った。

「ちっちゃくても、年上の人に勝てる」 のめり込んだ「競技かるた」の世界

 小学4年で競技かるたに出会った矢島さん。先に始めていた姉や、競技かるたを題材とした人気漫画「ちはやふる」の映画にも影響を受け、5年生の春、府中市のかるた会「府中白妙(しろたえ)会」に入会し、腕を磨いた。テニスやピアノ、体操など、色々な習い事をしてきたが長続きしなかった。でも、競技かるたは違った。俊敏さや体力を生かせば、経験が浅くても大人相手に十分に渡り合えた。「ちっちゃくても、年上の人に勝てるんだ」。それがおもしろくて、かるたの世界に一気にのめり込んだ。

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 競技かるたは「読み上げられる音を聞いて、どれだけ速く札を取れるかが勝負」と矢島さん。音にすぐ反応できるように語呂合わせを考えて、100首を暗記した。

 中学1年で、四段以上の選手…

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