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写真・図版
横浜の織田=白井伸洋撮影

 (第107回全国高校野球選手権大会1回戦 第3日〈7日〉の見どころ)

①横浜(神奈川)―敦賀気比(福井)

 春夏連覇を目指す横浜が投手層で上回る。神奈川大会では8投手を起用。150キロ超右腕の織田翔希を軸にしつつ、いま一つ調子の上がっていないエース左腕の奥村頼人をどう登板させるか。

 敦賀気比はチーム打率3割9分7厘と打線が活発。福井大会で計8盗塁を記録した岡部飛雄馬と河村永遠の1、2番が起点となり、相手を翻弄(ほんろう)したい。

②高知中央(高知)―綾羽(滋賀)

 「投」の高知中央か、「打」の綾羽か。高知中央は堅守からリズムを作りたい。制球のいいエース松浦伸広のほか、地方大会決勝で自己最速を8キロ更新する151キロを投げた右腕の堅田徠可(くうが)もスタミナ十分だ。初出場の綾羽は打線に切れ目がない。滋賀大会で打率5割2分9厘、2本塁打の4番の山本迅一郎を筆頭に中軸は打率4割超。一気にたたみかけたい。

③津田学園(三重)―叡明(埼玉)

 叡明は埼玉大会で1試合平均9得点と打線が活発だ。打率4割4分4厘の1番・根本和真を始め、5番までがいずれも打率3割超。8番の細沼慶聡(けいと)も打率4割超で上位から下位まで切れ目がない。

 津田学園は150キロ近い速球の左腕、桑山晄太朗の制球がいい。三重大会では全5試合に登板し、31回余りを投げて1失点と安定。接戦に持ち込みたい。

④旭川志峯(北北海道)―広陵(広島)

 ともに投手を中心に守り勝つスタイルだ。地方大会で旭川志峯は計27犠打、広陵は計22盗塁を記録し、小技や足を絡める戦術を多用してきた。1点差で決勝を競り勝ったのも一緒。試合巧者同士の一戦となる。

 旭川志峯の1番熊野瑠威は打率5割と好調で、6試合で7四死球と選球眼も良い。広陵の豊富な投手陣をかき乱せるかが鍵を握りそうだ。

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