集会であいさつする横田拓也・拉致被害者家族会代表=2024年11月23日午後2時8分、東京都千代田区、北野隆一撮影

 日本時間8日に行われた石破茂首相とトランプ米大統領との初となる日米首脳会談で、両首脳が北朝鮮による拉致問題の即時解決をめざす決意を確認したことを受け、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で拉致被害者家族会の横田拓也代表は「日米が歩調を合わせられたことはよかった」と評価するコメントを発表した。

 横田代表は「親世代が健在なうちに日本の地で再会できることが重要」とした上で、「これが果たされなければ再び制裁と圧力強化に軸足を移すべきだ」と指摘。日本政府に「(被害者全員の即時一括帰国という)要求の水準を下げることなく、連絡事務所や合同調査委員会設置といった時間稼ぎと幕引きに加担することがないよう注意していただきたい」と求めた。

 めぐみさんの母・早紀江さん(89)は「石破さんも最善の努力をしてくれているなと思って見ていた」とのコメントを発表。さらに早紀江さんはトランプ氏に、安倍晋三元首相と同じように信頼関係を築いてほしいと求め、両首脳が「拉致についてお話ができるようになってほしい」と要請した。

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