昨年の東京都知事選や兵庫県知事選以降、選挙におけるSNSの影響力に注目が集まっている。候補者に関する情報は、陣営側も知らないうちにネット上であっという間に拡散。一方で13日に告示される都議選の立候補予定者からは、公職選挙法の「わかりにくさ」について戸惑いの声もあがる。
都議選に向けて地域政党を立ち上げた石丸伸二氏が5月下旬、各党の代表者と討論するネット番組に出演した。その翌日、ユーチューブ上では(石丸氏が)「他党を一刀両断」といったテロップがついた「切り抜き動画」が拡散。石丸氏の発言を中心に40分に編集された動画の再生回数は、30万回を超えた。
動画を投稿したのは、都内に住む30代男性だ。
2年前、石丸氏が広島県安芸高田市長だったころから興味を持ち、昨夏の都知事選では、立候補した石丸氏の演説を自主的に毎日追いかけ、ライブ配信してきた。これまでに切り抜き動画も含めて1100本以上の動画を投稿。100万回以上再生された動画も少なくない。
男性は再生数に応じたユーチューブ側からの報酬や視聴者からの「投げ銭」で生計を立てる。
「年収は会社員時代の2倍に…