汐澤安彦さん©平舘平

 管弦楽と吹奏楽の両面で活躍し、全国で多くのアマチュア奏者を育てた指揮者の汐澤安彦(しおざわ・やすひこ、本名・飯吉靖彦〈いいよし・やすひこ〉)さんが7日、肺炎で死去した。86歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀は18日午前9時30分から東京都府中市多磨町2の1の1の日華斎場で。喪主は妻陽子(ようこ)さん。

 新潟県生まれ。東京芸術大でトロンボーンを専攻。読売日本交響楽団で奏者を務める一方、桐朋学園で斎藤秀雄に指揮法を学ぶ。

 73年、民音コンクール(現東京国際指揮者コンクール)の指揮部門で最高位になった。75年、ベルリンに留学した。

 東京佼成ウインドオーケストラ、二期会合唱団、東京吹奏楽団などの常任指揮者を歴任。東京音楽大教授としても多くの後進を育てたほか、上智大のオーケストラを長年率いた。

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