ライオンの作品の横で笑みを浮かべる鈴木掌さん=2025年4月17日、東京都新宿区、鹿野幹男撮影

 極彩色で描かれた鋭い目つきのライオン。

 時には音楽に合わせて絵筆を走らせる。

 鈴木掌(つかさ)さん(38)=茨城県守谷市=の人生を導いたのは、アフリカ・ルワンダでの出会いだった。

 3歳の時に両親が離婚し、現在の茨城県つくばみらい市で育った。幼いころから手先が器用で、小遣い稼ぎに美容師の母の仕事を手伝っていた。被服デザインを学ぶために通ったファッション系の専門学校では助手にスカウトされ、駅前で似顔絵の絵描きをすればすぐ評判になる。天賦の才能を信じ「新しい文化のジャンルをつくる」という夢を抱いた。

最初は服作りを伝授

 アフリカの音楽に興味があり…

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