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 将棋の女流タイトル獲得通算4期などの実績を持つ斎田(さいだ)晴子女流五段(58)が7日、現役最終対局を終えて引退した。東京都渋谷区の将棋会館で指された第5期女流順位戦(ヒューリック主催)D組・最終8回戦の梅津美琴女流初段(17)に62手で敗戦。39年の現役生活に別れを告げた。

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引退の一戦に臨む斎田晴子女流五段。初手で飛車を振る=7月7日午前10時0分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影

 最後の対局でも得意の振り飛車を採用。早い段階で駒損の代償に攻め込む激しい順を選択したが、一気に形勢を損ねてしまう。昼食休憩明け直後の午後0時46分に短手数での投了となったが、悔いはなかった。感想戦終了後、現役を終えた感想を「あっという間でした。もう少し頑張りたかったです」と笑顔で語った。

 神奈川県横須賀市出身。佐伯昌優九段門下。県立湘南高校に入学し、部活動で初めて本格的に将棋を始める。3年時に全国優勝。1986年、女流棋士になった。

 94年に初タイトルとなる女…

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