鹿児島県警の捜査情報を外部に漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務違反)の罪に問われた元巡査長、藤井光樹被告(49)=鹿児島県鹿屋市札元1丁目、懲戒免職=の判決公判が5日、鹿児島地裁であった。松野豊裁判官は「個人の犯罪経歴情報のほか、100件以上の事件関係者の情報を漏らし、プライバシー侵害の程度は高い」とし、懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
判決によると、藤井被告は県警公安課に所属していた昨年6月、福岡市のウェブメディア代表の男性に求められた第三者の犯罪経歴情報を、スマートフォンのメッセージアプリで送信。昨年9月~今年3月には、捜査情報が記載された「告訴・告発事件処理簿一覧表」計57枚を代表に渡した。 松野裁判官は、情報提供によって代表から信頼や情報を得ることが主な動機だったと認定。「捜査情報の漏洩(ろうえい)は正当化できない」と述べた。
判決後、藤井被告は情報漏洩…