Smiley face
写真・図版
沈没した掃海艇うくしまの引き揚げ準備をする船=2025年6月5日午前10時52分、福岡県宗像市沖、九州朝日放送提供
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 福岡県沖で昨年11月、海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が炎上・沈没した事故で、海自は6日、船体の引き揚げに向けた本格的な作業を現場海域で始めた。7日にも海上に引き揚げる見通し。エンジンなどの分析を進め、出火原因の特定につなげたい考えだ。

 掃海艦艇は、海中に敷設される機雷の発見、除去を担う。うくしまの全長は54メートル、重さを示す基準排水量は510トン。現場海域は水深約50メートルとみられる。海自は引き揚げに向け、4月に民間サルベージ会社「オフショアエンジニアリング」(東京)と34億円で契約していた。

 作業は、サルベージ船に設置されたクレーンを船体にくくりつけたワイヤにつなぎ、徐々に引き揚げる。海面近くで、船体の下に大きな皿状の「浮きドック」を入れ、排水しながら海面に浮かび上がらせるという。

 そのまま浮きドックで下関港(山口県)に運び、大きな台船に載せ替えて佐世保港(長崎県)へ移動させる。

 海自トップの斎藤聡海上幕僚…

共有