15人とは思えない力強い演奏で、関西大会への進出を決めた。
和歌山県から第74回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の中学生小編成部門に挑むかつらぎ町立妙寺中の吹奏楽部。県大会では「とても仲がよいので、まとまっていけるのでは」と、大浦由真部長(3年)が感じていた手応え通りの演奏で、和歌山市立西浜中とともに県代表に選ばれた。
部では、片付けの徹底や時間の厳守など生活面を整えることに取り組んできた。掃除の時間をともにするうちに得られたのは、部員の仲が深まったことだけではなかった。
注意深く丁寧に掃除をしていく意識が、人の気持ちを理解する「気づき」の力につながり、演奏で心を一つにすることに役だった。
演奏曲は「蒼(あお)き海と船乗り」。荒れる海を表現した中盤の木管の連符などが聴きどころだ。
奈良県橿原市での関西大会の舞台に立つのは24日。大浦さんは「たくさんの人の心に響く演奏をがんばりたい」と意気込んでいる。(榊原織和)