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つり革の握りやすさについて研究成果を発表する生徒たち=2025年7月17日午後1時54分、名古屋市瑞穂区の県立瑞陵高校、松永佳伸撮影

 名古屋市瑞穂区の愛知県立瑞陵高校で17、18日、理数科の生徒たちによる「理数探究」の成果発表会があった。

 3年生38人が10グループに分かれ、昨年度から取り組んだ探究活動について報告。同校の生徒のほか、理数科を志望する中学生や保護者らが訪れ、研究で得られたユニークな「発見」に耳を傾けていた。

 沢田侑樹さんらのグループは、日本ガイシが開発した小型電池の活用方法を探った。生徒たちは毎日身につける靴に注目し、セキュリティーシステムを搭載したスマートシューズを提案。衛生面とセキュリティーの両方が必要な場面を想定し、名古屋市立大学病院を訪れて調査もしたという。「靴の土踏まずなどに電子部品やセンサーを取り付ければ、履いているだけで鍵の代わりになり、入退出の履歴も確認できる」とアピールする。

 握りやすいつり革の研究をしたのは、花田捻幸さんらのグループ。つり革を握っていると不快感を覚えることから取り組んだ。

 3Dプリンターで8種類のつり革を制作し、同校の生徒に握ってもらった。その結果、持ち手の幅が広いものが好まれ、角張った形は握りづらいことなどがわかった。

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