大手4損害保険会社が個人向け保険の保険料を事前に調整していた疑惑について、鈴木俊一金融相は14日の閣議後会見で、「実態把握を進めている」と明らかにした。その上で「業務の適切性の観点から、調査によって判明した事実を踏まえ、適切に対応していく」と述べた。
この問題は、企業や団体の従業員向けの自動車保険などの「団体扱（あつかい）契約」をめぐって起きた。4社は、従業員らの契約数が一定以上になると、保険料を下げる「大口団体割引」の割引率を抑えるなど、各社間で不適切な調整をした疑いがある。
複数の損保関係者によると、少なくとも100を超える企業・団体の従業員向けで不適切な行為があったとみられる。契約した従業員は支払いが増えるなど、調整によって保険料が変わった可能性がある。
昨年、4社は企業向けの保険…
