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損害保険ジャパン本社=東京都新宿区

 損害保険ジャパンは11日、代理店と情報を共有するシステムが不正アクセスを受け、保険契約者らの個人情報約1750万件が漏洩(ろうえい)した恐れがあると発表した。現時点では漏れた情報の不正利用は確認されていないという。同種事案では突出した規模となり、警察にも相談している。

 同社によると、漏洩した可能性があるのは、契約者らの氏名、住所やメールアドレスといった連絡先、証券番号など。1人の契約者から複数のデータが漏れた場合もあり、人数では延べ約970万人という。

 4月21日に、代理店が業務指標などを確認するウェブシステムが不正アクセスを受けたことを検知した。同日中にネットワークを遮断して調べた結果、ソフトウェアの一部に脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった。同月17日から、外部の第三者が顧客情報にアクセスできる状態だったとみられるという。

 同社は「お客さま、代理店、関係者の皆さまにはご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」とコメントした。対象の顧客には順次、連絡するという。

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