鉄道写真の愛好家である通称「撮り鉄」らのマナーアップを目指し、鳥取県や鉄道会社などが、鉄道写真を撮影する際のルール「鉄則」を定めた。今後、5項目のルールを明記したチラシを撮り鉄や観光客に配るなどしてPRするという。
県によると、「鉄則」は安全に楽しく撮影するためのルール。撮影のために立ち入り禁止の場所や私有地に入らないことや他の撮影者と譲り合うことなど常識的な内容だ。狙いについて、鉄道ファンという平井伸治知事は11日の定例会見で、「ここに書いてあることは多くの人が理解していると思う。むしろ、こういうキャンペーンをやらなければならないほど地元も頭を悩ませているというメッセージが伝われば」と説明した。
撮り鉄をめぐっては、一部のマナーの悪さが指摘されている。12日に鳥取市内であった、県や県内沿線自治体、鉄道会社などでつくる「鉄の道」マナーアップ協議会の会合では、「鉄道用地への立ち入りを禁止する杭やロープ、運転に必要な標識類が倒壊」(JR西日本)、「慣習の違いもあり外国人の撮影マナーが悪い」(若桜鉄道)、「ホームに寝そべって足を線路側に投げ出した写真がSNSに投稿された」(智頭急行)といった事例が報告された。
「鉄則」5カ条とは
3月にはJR伯備線の駅に停…