昨年1月の能登半島地震で被災した石川県の祭りや郷土芸能が27日、大阪・関西万博の会場で披露された。県内の文化を伝えるため、31日まで開かれる「石川の日」の一環。支援への感謝を伝えようと、能登地域の住民ら20団体約1千人が参加。巨大な山車や太鼓のパフォーマンスが観衆をわかせた。

 珠洲市の飯田燈籠山(とろやま)祭りの山車(やま)「燈籠山」は高さ16メートル、重さ4トン。珠洲から訪れた約40人に来場者が加わり、「やっさかー、やっさかー」の掛け声に合わせて引っ張った。

大阪・関西万博で披露された石川県珠洲市の飯田燈籠山祭りの山車をひく参加者=2025年8月27日午前、大阪市此花区、米田怜央撮影

 山車は分解して大型トレーラーなど7台を使って運び、約350キロ離れた万博会場に前日の26日に到着した。

 毎夏、祭りでは山車の巡行が行われてきたが、昨年は地震で中止。今夏復活し、山車に載せる人形も七福神の恵比寿に新調したという。

 飯田町祭礼委員会の大丸高広…

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