流通の目詰まりを理由として初めて放出された政府備蓄米が月内にも店頭で販売される。どこで、どの程度の価格で売られるのか。「混乱を避けるため」として、関係者の口が重い中、備蓄米の行方を追った。

精米工場で開封される備蓄米=2025年3月18日午後、埼玉県内、杜宇萱撮影

 農林水産省は3月中旬、備蓄米の初回の入札を行い、集荷事業者らが14万1796トン(茶わん約21億8千万杯分)を落札した。18日から引き渡しが始まり、一般的な流通ルートでは、卸売業者を経て、スーパーなどの小売店や飲食店に販売される。

 初回の入札で9割以上を落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)はスーパーなどに本格的に並ぶのは4月との見通しを示す。卸会社などに米袋にシールを貼るなどして備蓄米とわかる形での販売は避けるように求め、販売場所や詳しい時期については、「卸会社の判断で把握できない」と説明。グループの卸会社の全農パールライスは「販売先や価格については公表を差し控える」と回答した。

「早ければ28日にも店頭に」

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 一方、全農から米を仕入れる…

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