石破茂首相と労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長が労働政策について話し合う「政労会見」が、来週前半に開催されることがわかった。麻生太郎政権下で開かれた2009年以来、16年ぶりの開催。中小企業の賃上げに向けた環境整備などが議題となる見通し。
政労会見は、賃金や労働政策などをテーマに首相と連合会長が直接会談する。以前は定期的に開かれてきたが、第2次安倍晋三政権以降は途絶えていた。
今年の春闘は大企業を中心に高水準の賃上げとなっているが、中小企業での交渉は続いており、連合としては賃上げの流れを中小や地方に波及させるための取り組みを政府から引き出す狙いがある。
芳野会長は1月、首相と面会した際に政労会見の開催を求め、水面下で調整が続いていた。