政府が6月にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」（骨太の方針）の原案の全容が4日、わかった。コロナ禍で膨らんだ政府の借金について、経済規模に対する割合をコロナ禍前まで減らす目標を掲げる。石破茂首相が国会答弁で「（日本の財政状況は）ギリシャよりもよろしくない」と述べるなど、財政健全化についての表現に注目が集まっていた。
骨太の方針は、翌年度の予算の方針や財政運営の基本的な方向性を示すもの。石破政権では初の策定となる。
政府の国債発行残高は1千兆円を超える。国債など政府の債務残高の国内総生産（GDP）に対する比率は、主要先進国の中で最も悪い。とくにコロナ禍による財政出動で悪化した。さらなる財政悪化への懸念は強く、超長期金利が上昇するなど、市場が日本の財政状況を見る目は厳しい。
今回の骨太の方針では、財政…
