保育士向けの職場紹介サイトを運営する東京都渋谷区の会社が、自社サイトで掲載した保育園に関する口コミの一部を別の園紹介サイトから無断で転用していた。使われたのは、ネット上から大量の情報を自動的に抽出する「スクレイピング」という技術。どんな仕組みで、どのように利用されているのか。
「スクレイピングのニーズが減ることはなく、今後もどんどん増していく」。こう話すのは、ネット上の技術に詳しい河瀬季弁護士。元ITエンジニアで自身でもスクレイピングを使ったことがあるという。
河瀬弁護士によると、スクレイピングの語源は「こする」や「けずる」を意味する「scraping」。プログラミングでSNSやサイトにあるデータから必要な部分を抽出することなどを指す。
マーケティングや価格情報集め、広がるスクレイピング
マーケティングのほか、通販…