首相官邸に入る岩屋毅外相=2024年11月11日午後5時17分、小林一茂撮影

 韓国の国内政治が突如として混乱に陥り、日本政府の関係者らは動揺を隠せない。日本との関係強化を進めてきた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、弾劾(だんがい)訴追案の結果にかかわらず求心力を失うことが確実な情勢で、改善基調にあった日韓関係の今後は見通せなくなっている。

 「申し上げることは控えたい」「他国の内政のことなので評価も控えたい」「仮定の質問へのお答えは控えたい」

 岩屋毅外相は6日の会見で、尹氏への弾劾訴追案について問われると、「控えたい」という言葉を3回繰り返した。一方で「重要な隣国」という言葉を強調し、「特段かつ重大な関心をもって、引き続き注視していきたい」と力を込めた。

 日本政府は当面、韓国の動き…

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