米国のバイデン大統領(81)が再選に向けた選挙戦から撤退する意向を示した。言い間違いが目立ち、高齢を不安視する声も相次いでいたが、ベテラン政治家にとって「引き際」とは何か。
「政治家には『自分にはできる』と信じる力が求められる。だからこそ、出馬など前向きな判断よりもこうした自ら身を引く決断をすることは本当に難しい」。法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)はバイデン氏の撤退をそうとらえる。
「政治におけるリーダーは、やりたいという意欲だけではなく、それを実行できるかが問われる責任ある立場だ」
「権力の重さ知った判断とも言える」
バイデン氏をめぐっては、公…