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大阪府警本部

 救急出動した現場で現金などを盗んだとして、大阪府警が、大阪府松原市消防本部の救急係、鎌田隼平容疑者(30)=窃盗罪で起訴=を窃盗容疑で追送検していたことが10日、捜査関係者への取材でわかった。

 鎌田容疑者は同様の窃盗容疑でこれまでに2度逮捕されており、被害総額は100万円を超えるという。

 捜査関係者によると、追送検容疑は昨年10月13日と同25日、松原市内の救急出動現場の民家や駐車場で、現金45万円や高級腕時計のロレックス(約30万円相当)などを盗んだというもの。

 鎌田容疑者は昨年9~12月、救急要請があった市内の70代と80代の女性宅で現金を盗んだとして、窃盗容疑で2度逮捕され、今年3月に起訴された。

 松原市は7月9日付で鎌田容疑者を懲戒免職とし、管理監督責任として消防長を戒告、消防署長を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。

 鎌田容疑者は市の調査に「消防隊員としての立場を利用し、私欲を満たしてしまった」と話しているという。

 市消防本部は「深くおわび申し上げる。綱紀粛正を図るとともに、信頼回復に向けて全力を尽くして参ります」とコメントした。

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