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会見で説明する原田省学長=2025年5月14日午前11時5分、鳥取市、清野貴幸撮影

 鳥取大の学長に4月に就任した原田省(たすく)氏(67)が14日会見し、鳥取県との間で協議を進めている県内での教員確保の問題に関し、「教育学部・学科を再考する(復活させる)のはハードルが高く、選択肢にはない」と述べた。

 教育学部を改組した今の地域学部の教員養成を主目的とするコースについて、「コース名からは分かりづらい」などと、県から教育学部の復活を含む教員養成機能の強化を求められていた。

 原田氏は「教員養成をしっかりやっていることを世の中に知ってもらえていないのが残念」と述べ、地域社会とのつながりを重視してこなかった従来の鳥取大の姿勢にも問題があるとの認識を示した。一方で、「自ら輝き、学生や地域から選ばれ、皆さんが誇れる大学にしたい」と抱負も口にした。

 原田氏は兵庫県豊岡市出身。鳥取大医学部を卒業し、同学部の教授、付属病院長、副学長などを経て学長(任期4年)に就任した。専門は産科婦人科学、生殖医学。

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