日本原子力発電は19日、敦賀原発1号機(福井県)について、2040年度としていた廃炉の完了時期を7年先延ばしすると発表した。原子炉建屋にある機器の解体作業が遅れるためという。原電は同日、原子力規制委員会に廃炉計画の変更届を提出した。
敦賀1号機の廃炉作業は17年に始まった。原電によると、原子炉建屋内にある圧力抑制室と呼ばれる機器の解体作業が遅れる見通しという。解体の際に有害物質を含む約1500トンの水を抜いて無害化する計画だが、受注メーカーが装置を用意できず、別のメーカーが設計からやり直した。
原子炉の解体などで出る放射性廃棄物は、圧力抑制室を撤去した後のスペースに保管するため、原子炉の解体も7年遅れの33年度からになるという。
敦賀原発では、2号機が昨年…