京都大学は、数理解析研究所の柏原正樹特任教授が数学界のノーベル賞と言われる「アーベル賞」を日本人で初めて受賞したのを記念し、数学、数理学分野の冠教授をおくことにした。そのための寄付を広く募る。京大がこうした教授をおくのは初めて。
対象は、国際的に卓越した教育研究の業績がある、または見込まれる、京大の教授または准教授。冠教授の名称は未定だが、柏原さんのアーベル賞受賞記念がわかるようにするという。
冠教授の研究費や手当は、個人、複数の者による共同、企業による寄付をもとに基金をつくり、寄付の運用益で賄う。このため、寄付額の総額は数億円規模を想定している。冠教授の職は、代がわりしながら引き継がれるという。