クリエーターや起業家、関西の企業が集まって、文化芸術の力をいかした関西地域の目指すべき未来像について議論する「カンファレンス」が8月、大阪市北区のコングレスクエア大阪中之島であり、現代美術家の村上隆さん、文化庁の都倉俊一長官、関西経済連合会の角和夫副会長が意見を交換した。
3人が登壇したのは締めくくりとなる第5セッション。「日本版“クリエイティブ地域圏”の創造」をテーマに、文化芸術とお金の関係について率直に意見を交わした。
京都に移転して2年目となる文化庁の都倉長官は、文化芸術の国際発信とグローバル展開にビジネスの観点を採り入れて戦略的に取り組むCBX(カルチュラル・ビジネス・トランスフォーメーション)について説明。「(作品を)買ってくれるということは、支持してくれている一番の証明で、文化芸術は必ずある意味で経済活動なんですね。文化庁としても芸術と経済を一体として、いま一生懸命やっているところです」と話した。
美術展でストアの売り上げ17億円超
京都市京セラ美術館で、大規模な個展「村上隆 もののけ 京都」を開催中(9月1日まで)の村上さんはオンラインで議論に加わった。
村上さんが「(展覧会の)予…