兵庫県の斎藤元彦知事らのパワハラ疑惑などを内部告発した文書の真偽を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)が27日、調査報告書の作成に向けた協議を始めた。告発文書が指摘した疑惑や内部告発への対応について、問題点や違法性をどこまで「認定」するかが今後の焦点になる。
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委員会の冒頭では、同じ百条委の委員で18日に死去した竹内英明・前県議に黙禱(もくとう)をささげた。
この日、百条委の委員に示された素案は、斎藤氏らをめぐる「七つの疑惑」の真偽や、内部告発をした元西播磨県民局長に対する公益通報者保護法違反を疑わせる取り扱いについて、これまでの県関係者や斎藤氏らの証言などを「列挙」する段階にとどまった。問題の「認定」については、今後の議論となる。率直な意見交換ができるように、非公開の協議会を設置することも決めた。
背景には、斎藤氏が再選した昨秋の知事選の結果や、百条委に対する中傷や脅迫への強い懸念がある。
「議員を辞めても誹謗(ひぼ…