2年ほど前に東京都調布市の中途半端なエコハウスである我が家を、断熱改修する計画について書いた。その後の経過を報告したい。
ほどなくエネルギーまちづくり社(東京都港区、竹内昌義社長)に相談を始めた。全国各地でエコハウスづくりや学校の断熱改修に取り組む建築設計事務所で、言わば「断熱のプロ集団」だ。
まず考えたのは、全体改修で行くか、部分改修で行くか。キッチンやリビングなどの生活空間の大半は2階で、玄関や浴室は1階にある。エアコンの省エネや電気代の節約には部分改修がいいが、せっかく家にいるのに1階に下りたくないのは残念なので、一応、全体を断熱することにした。
最重要な開口部の対策 窓や扉、熱も出入り
次の検討事項は、どこまでやるか。退職金の前借りを充てるとはいえ、資金は限られている。出入り口や窓などの開口部をどうするかが最も重要なのは間違いない。冬は暖房の熱の6割がここから逃げ、夏は外気の熱の7割が入ってくるという。壁をはがして断熱材を厚くしたり、気密性を高めるために窓枠を外したりするのは、大工事になりそうなので今回はあきらめた。
うちは窓が多い。明るいのは…