【宮城】AI(人工知能)を取り入れた最新の設備を導入した新たな「がん検診センター」が、仙台市青葉区上杉5丁目にオープンした。乳がんと子宮がんの検診を一度に受けられる女性専用のフロアもあるのが特徴だ。
オープンしたのは5日。センターは宮城県対がん協会(同市)が運営する。協会は1968年にがん検診センターを市内に建設。81年に現在の上杉5丁目に移し、老朽化したため、今回、新たなセンターを完成させた。
建物は3階建て。1階は「がん・生活習慣病健診フロア」で、特定健診(メタボ健診)や人間ドックに対応する。2階は「消化器内視鏡フロア」。検査室は8室あり、検診専門の医療機関としては国内でも有数の規模だという。AIによる画像認識で、医師の診断を支援する装置も県内で初めて導入した。
3階は女性のためのフロアだ。乳がん検診と子宮がん検診の両方を1日で受けられ、小さな子供を遊ばせておくキッズスペースも備えている。センターの加藤勝章所長は「質の高い検診をめざす施設で、精密検査にも対応できる。安心感を持って検診を受けてほしい」と話している。
予約は同協会ホームページや電話(022・263・1525)から。(中島嘉克)