新入生を代表して宣誓する輪島高校の高橋惺さん=2024年4月8日午後1時46分、石川県輪島市、金居達朗撮影
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 能登半島地震の被害があった石川県の奥能登4市町を含む県内の公立高校で8日、入学式があった。同県輪島市の輪島高校では、集団避難を終えて、地元に戻った新入生76人が、青いコチョウランのコサージュを胸に着けて、桜の咲く校内で入学式にのぞんだ。

 例年、大型の第一体育館で在校生らも出席して行ってきたが、地震の影響で床板がゆがみ、小型の第二体育館の2階で保護者と教職員、新入生らでの縮小開催となった。1階は、現在も地域住民らの避難所として使われているという。

 平野敏校長は式辞で、新入生らが胸に着けた青いコチョウランの花言葉にちなんで、「めったにない災害を経験したが、愛情と尊敬をもって歩んでもらいたい」と述べた。

 新入生代表の高橋惺(さとい)さんは、「避難先で不自由な生活をしている仲間がいます。しかし、私たちはくじけません」と宣誓し応えた。(金居達朗)

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