静岡県立袋井商業高校の生徒が模擬企業の社員となって催す「袋商ショップ」が7、8日に開かれる。商業高校ならではの販売実習だが、人手不足への対応やデジタル化の取り組みは現実そのもの。改革派の経営陣が22回を数える伝統行事で采配をふるう。
社長は3年生の片根由雅(ゆが)さん。準備の追い込みに入る2日の「開店式」で、こう訓示した。
「最高のおもてなしをしましょう。自分の仕事がないときは、周りを見て協力できることを見つけ、積極的に行動を。忙しくても体調管理には気を配ってください」
各クラスが商店となって地元業者などから仕入れる商品は、スイーツや弁当、野菜、海産物などにとどまらず、中古車も5台用意した。古着も集めて販売し、カフェもある。
片根社長が、同じ3年生の奥宮稔樹(ねんじゅ)副社長らと定めた売上高の目標は昨年並みの1千万円だが、現状維持の甘い数字ではない。
厳しい「経営」環境
今春入学した1年生の募集定…