新千歳空港に、新たに2頭の麻薬探知犬が加わった。全国に約130頭。道内の頭数は明らかにしていないが、函館税関千歳税関支署に新規配備されるのはおよそ4年ぶりだ。7件の摘発に関わった現役の先輩犬もいるという。
13日にあったお披露目式には、オスのラブラドルレトリバーで、1歳11カ月のボルト号と、1歳10カ月のゾーイ号が登場。大麻のにおいを嗅ぎ当てた2頭は、拍手に包まれ、大きく尻尾を振った。
昨年9月から12月上旬まで、千葉県成田市にある麻薬探知犬訓練センターで、約3カ月の育成訓練を受けてきた。
ハンドラーの斎藤陸哉事務官(22)はボルト号について「冷静だが、寂しがり屋な一面もある」と話す。「感受性豊かな子で、ハンドラーの焦りも読み取られてしまう。信頼し合えるペアになっていきたい」と意気込む。
ゾーイ号担当の松本桃香事務官(24)は、「なかなか息が合わず、ぶつかったりもしてしまうが、やんちゃさがきっと仕事に生きてくる」と前向きだ。「密輸阻止に貢献できるよう、ともに頑張っていきます」と意欲を見せた。