東京証券取引所は6日、新年初めての取引となる大発会を迎えた。昨年末に3万9894円だった日経平均は小幅上昇で取引が始まったが、その後は500円安で午前の取引を終えた。「年末年始の米株式市場が落ち着いており、年明けの日本株市場も方向感を欠く展開」(大手証券)という。
取引開始前に開かれた式典で、日本取引所グループ(JPX)の山道裕己・最高経営責任者(CEO)は「新NISA(少額投資非課税制度)のスタートから1年。貯蓄から投資への流れが進んでおり、本年も日本市場がより魅力的になるように市場環境の整備などを進めたい」とあいさつ。加藤勝信財務相は「昨年末には金融庁と東証の元職員がインサイダー取引で起訴された。本年は金融行政・市場への信頼を取り戻すべく努力を重ねたい」と述べた。