連結した「こまち」と「はやぶさ」=2022年6月26日、盛岡駅、杉村和将撮影

 東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」が19日午前に宮城県内を走行中、連結部分が外れ、両列車が分離した状態になった。分離する事故は、開業以来初めて。なぜ起きたのか。

 工学院大学の高木亮教授(交通システム工学)は、「連結部分を外す電気系統システムに何らかのトラブルが起きたのではないか」とみる。

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 連結作業では、後方の列車がゆっくり近づき、連結器同士を接触させると自動的にロックされ、電気的にもつながる。東北新幹線は頻繁に連結と分離が行われるため、摩耗しやすいという。機械系統のトラブルであれば、もっと頻繁にトラブルが起こる可能性があるが、そのような情報もないため、電気系統の可能性が高いとみる。

最悪の場合は、車両がぶつかる可能性も

 分離する事故は、二つの列車…

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