ローマ教皇レオ14世は11日、就任後初めてとなる日曜を迎え、バチカンのサンピエトロ広場で開かれた「正午の祈り」の集いに参加した。ロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザで続く戦闘に言及し、世界各国の首脳らに向けて平和への取り組みを訴えた。
教皇は広場を見渡せるサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せ、詰めかけた数万人の信者らに「よい日曜日を」と語りかけた。その後、世界の指導者たちに向けて「二度と戦争を起こさないでください」と呼びかけた。
ウクライナ侵攻については、「私の心にはウクライナの人たちの苦しみがある」と発言。「永続的な平和」を実現するためにあらゆる手段を講じるように訴え、すべての戦争捕虜の釈放とロシア側に連れ去られたウクライナの子どもたちの帰還を求めた。
民間人の犠牲が続くガザでの戦闘をめぐっては「停戦の実現は絶対に必要だ」とした上で、民間人への支援の提供とすべての人質の解放を求めた。