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【動画】新浪剛史氏が会見=友永翔大撮影

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会見で頭を下げる経済同友会の新浪剛史代表幹事=2025年9月3日午後3時1分、東京都千代田区、筋野健太撮影
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 購入したサプリメントをめぐって警察の捜査を受けた新浪剛史氏(66)が3日、都内で開かれた経済同友会代表幹事の定例会見に出席した。代表幹事としての活動について新浪氏は「私自身は潔白であると考えておりますが、透明性の高い経済同友会の仕組みに判断をゆだねて当面は活動自身を自粛する」と語った。

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 会見の冒頭では、サプリ購入について「法を犯しておらず、潔白であると思っている」と説明。その上で、「結果的にCBD(カンナビジオール)サプリを購入したことに端を発して、このような事になってしまったことは私の不注意であり、社会をお騒がせしたことに対しておわび申し上げたい」と謝罪した。

 新浪氏は8月22日、麻薬取締法違反(輸入)の疑いで福岡県警の家宅捜索を受けた。サントリーHDの聞き取りに対し、「サプリは疑義のあるものではない」と主張したが、同社は「サプリに関する認識を欠いた行為は要職に堪えない」と判断。本人を除く全取締役・全監査役が全員一致で辞職を要求した。米国出張中だった新浪氏は、帰国日の9月1日に鳥井信宏社長らと話し合い、辞任届を提出し、受理された。

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 3日の会見で新浪氏は、サプリを購入した経緯を明かした。「適法な商品と認識し、米国でCBDサプリを購入した。これは市販されているもので、日本においても同ブランドの同様の商品が売られていた」と説明。4月の出張時に自ら持ち帰る予定だったが、米国からドバイ経由でインドに出張することになったという。ただ、ニューヨークの知人がこうした国では法的に持ち込むことが難しいと新浪氏に助言し、この知人が日本に持ち込むことになったという。

 新浪氏は「この方は大変著名な方。日本国内でも適法である、自ら日本へ持ち帰り、私の自宅に送る手配をしたと聞いている」。ただ、このサプリは新浪氏の家族が廃棄したとみられ、新浪氏の手元には届いていないという。

新浪氏「国内で所持も使用もしていない」

 新浪氏によると、今回、捜査対象になっているのは、これとは別に知人が福岡県の知人の弟に送ったサプリという。「2回目の郵送については私にとっては想定外で、私が購入したCBDサプリであるかどうかも不明だ。2回目について私の自宅に送るように、このニューヨークの方が弟さんに依頼していたために、私に対して警察の捜査があったと理解している」と説明した。

 その上で、新浪氏は「私が日本国内で所持も使用もしていない」「輸入するよう指示したものではない」「そもそも私が米国で適法と認定して購入したCBDサプリと同一であるかどうかも分からない」と説明。「私は法を犯しておらず、潔白であると思っている」と語った。

 サプリを購入した理由については、「出張が多く、時差ぼけがすごく多い。私の健康を守っていただいてる知人から強くすすめられたことがまず第一だ」と、健康上の理由だったという。米国で購入したことについては「日本より米国の方が圧倒的に安い。経済的な意味合いであります」と話した。

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