三条東高校の部員ら=新潟県南魚沼市六日町

 第66回新潟県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は30日、新潟県南魚沼市の市民会館で高校Bの部(30人以内)の1日目が開かれた。西関東大会への出場を決める代表選考会に進む6校が選ばれた。同部の2日目と高校Aの部(55人以内)は、同会場で31日に行われる。

 結果は次の通り。

 【金賞】新発田南、三条東、三条、新潟、五泉、新潟第一(以上が代表選考会出場)、小千谷、長岡向陵

 【銀賞】佐渡、柏崎翔洋中等教育、糸魚川、新発田中央、北越、新井、新潟市立高志中等教育、高田商

 【銅賞】直江津中等教育、新潟産業大付属、津南中等教育、巻総合、六日町、新潟青陵

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 高校Bの部の初日には22校が参加した。三条東が選んだのは「蒼の躍動」。自分たちの特色が生かせ、「物語」を創造できる曲ということで、生徒たちが選んだ。勇者の冒険の物語で、深い森のイメージから始めたという。

 出だしをまかされたパーカッションの西潟大喜さん(3年)は「自分の音が、曲の第一印象になることを意識して、指揮だけを見て他のメンバーが入りやすいよう心掛けた」という。

 部長でトランペットの鶴巻優衣さん(3年)は、指揮棒を振る顧問の森有希子(あきこ)教諭の顔が演奏中に時折、ほころぶことに気づいた。森教諭は「練習でうまくいかなかったところができると、ついにっこりしてしまいました」と手ごたえを口にした。

 鶴巻さんは「練習通りに吹けた。最後は緊張も解け、本当に楽しむことができました」と笑顔を見せた。

 小千谷は昨年も、一昨年も金賞。「不安もプレッシャーもありましたが、丁寧に落ち着いてを心掛けました。完璧でした」と部長でバリトンサックスの磯部天音さん(3年)。

 磯部さんと副部長でフルートの細貝莉子さん(3年)が率先して、和音などの練習を生徒だけで自主的に続けてきた。顧問の星野睦教諭は「メンバーが納得できる言葉で説明し、教え合って、ここまで引っ張ってきてくれました」と、2人への感謝を口にした。

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