フランス・パリで開かれているオートクチュール・コレクションは折り返しを迎え、29日には新生ヴァレンティノや日本発のユイマ・ナカザトが新作を発表した。
ヴァレンティノ
今季の最大の見どころが、アレッサンドロ・ミケーレによる新生ヴァレンティノの初のオートクチュールショーだ。客席には100ページもの分厚いコレクションノートが置かれ、中には48のルックごとに、制作時間や具体的な色、素材、着想源がぎっしりと記載されている。創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニのアーカイブを再解釈した要素も多い。
ファーストルックは、カラフルなシフォンをいくえにも重ねた、繊細でボリュームたっぷりのドレス。1300時間を掛けたという。ミケーレの才能と、ブランドが誇る職人の手仕事が融合した「装飾主義」で終始ロマンチックな世界観をみせた。
テーマは「VERTIGINEUX」。フランス語で「めまい」を意味する。フィナーレでは、無数のフラッシュがたかれ、向かい風が吹く演出の中、モデルが歩いた。まさに目がくらむ、まばゆいショーでその唯一無二性を見せつけた。
ジャンポール・ゴルチエ
大御所デザイナーのジャンポ…