【動画】頼清徳氏が台湾新総統に就任=藤原伸雄撮影
台湾の総統に20日、民進党の頼清徳(ライチントー)氏(64)が就任した。頼氏が就任演説で表明した対中関係への態度をめぐり、中国の習近平(シーチンピン)政権側は反発した。
「『独立仕事人』の本性が丸出しになった」
中国の台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室は20日、演説を受けた報道官談話で頼氏自身の過去の発言を引き合いにこう酷評。「国家分裂の虚言を吹聴し、対立をあおった」と批判した。
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台湾統一を悲願とする中国は、頼氏を就任前から「独立派」として警戒を強めてきた。実際に、この日の演説で頼氏は中国の動きを「世界の平和と安全にとって最大の戦略的挑戦」と表現。中国を批判すると同時に、台湾問題を国際的な問題として描いた頼氏のロジックは、「純粋な内政問題」としてきた中国側の立場と大きく食い違う。
平和統一を「最もよい方法」と言いつつ…
習氏は台湾の対岸にある福建…