4月に開校した東京都立立川緑高校=2025年5月8日、東京都立川市錦町6丁目、上田学撮影

 年30日以上登校しない「不登校」の小中学生は、2023年度に全国で30万人を超え、過去最多となった。対応する学校が人気を呼ぶ一方で、受け皿不足が課題となっている。認知度が上がったフリースクールからは、不登校への見方を改めるべきだという声も上がっている。

 22日に投開票される東京都議選(定数127)を前に、東京が抱えるさまざまな課題の現場を取材します。 

 今春、立川市に都立立川緑高校が開校した。小中学校で不登校を経験したり、高校を中退したりした生徒らを受け入れる「チャレンジスクール」だ。23区には6校あるが、多摩地区では初めて設けられ、171人が入学。9月にも新たに10人を受け入れる。

 一般入試の受験倍率は2・45倍で、都立高全体で3番目に高かった。「私たちもびっくりした」と石田和仁校長(50)。「本校の取り組みを、多くの中学生や保護者に理解してもらえた」と手応えを語る。

 単位制総合学科の定時制(午…

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