和歌山市内に設置された参院選の実施を知らせる看板=2025年6月24日、和歌山市一番丁、榊原織和撮影

 7月3日公示、20日投開票の参院選和歌山選挙区(改選数1)は、これまでに新顔7人が立候補の意向を表明し、ほぼ構図が固まった。史上最多の候補者数で激戦が予想される。

 6月2日時点の選挙人名簿登録者数は76万9178人。投票率を前回2022年参院選の52・42%と仮定して計算すると、約40万票を奪い合うことになりそうだ。

 改選される参院の議席は、1998年から世耕弘成・前自民党参院幹事長が守ってきた。2019年の参院選では野党統一候補を破り、5選を決めた。

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 だが、派閥の裏金問題を受けて世耕氏は自民党を離党。昨秋の衆院選で和歌山2区に無所属でくら替え立候補し、二階伸康氏(47)らを破り当選を果たした。二階氏は元自民党幹事長の俊博氏の三男。

 その二階氏は参院選に自民公認で立候補する。世耕氏は、無所属での立候補を表明した元有田市長の望月良男氏(53)を支援。事実上、昨秋の衆院選で繰り広げられた保守分裂の再現の様相を呈している。

記事後半では日本維新の会と立憲民主党の「一本化」を巡る動きのほか、各立候補予定者の動向も紹介しています。

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