埼玉県深谷市立川本南小学校の5年生24人が12日、市出身の実業家・渋沢栄一の肖像が描かれた新１万円札の発行を祝して田んぼアートに挑戦した。
5種の苗で田んぼに描くのは、栄一に扮した市キャラクター「ふっかちゃん」。子どもたちは4年の3学期から話し合い、栄一が愛用したシルクハットやちょうネクタイを身につけるふっかちゃんに「10000」の数字を配するデザインを考案。図案を新聞紙に分割して描き、型紙にした。
12日は快晴で朝から気温が上昇する中、子どもたちは水の張られた田んぼにそっと型紙を置き、農家や保護者の手を借りつつ、次々と苗を植えていった。町田晃誠さん（10）は「大変だった。でも『栄一翁ふっかちゃん』が浮かび上がる9月を思いながら植えたので楽しかった」と話していた。（猪瀬明博）
