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新1万円札をモチーフにしたモザイクアート=2024年5月10日午後5時9分、東京都北区王子1丁目、石平道典撮影
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 7月3日、新しいデザインの紙幣が発行される。新1万円札の肖像画は、「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一(1840~1931)だ。渋沢が30年暮らした東京都北区は、官民あげて様々な企画で功績をPRし、盛り上がっている。

「お札が生まれる街」へ、カウントダウン

 「渋沢栄一の新一万円札発行まで あと○日」

 区役所正面玄関、JR王子、赤羽、田端駅に設置されたカウントダウンタイマーが、残り日数を刻む。王子駅には新1万円札をモチーフにした、およそ2.5メートル四方のモザイクアートも登場。赤ちゃんの写真600枚超を組み合わせたもので、道行く人たちの目を引いている。

 街は「渋沢一色」だ。区のカウントダウンプロジェクトを担当する、しごと連携担当課の新庄孝雄課長は「全国に『お札が生まれる街、北区』をPRしていきたい」と話す。

 紙幣のデザインの変更は20年ぶり。新5千円札は津田塾大学を創設した津田梅子、新千円札は細菌学者の北里柴三郎。新1万円札の「顔」は1984年に聖徳太子から福沢諭吉に変わって以来、40年ぶりに渋沢栄一になる。

 生涯に約500もの企業に関…

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