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都内の公立小学校では今週、相次いで入学式が行われた=品川区提供

 新年度が始まり、今週は多くの小学校で入学式が行われています。都内では新1年生の2人に1人にあたる約5万人が、学童保育(放課後児童クラブ)にも通い始めています。生活ががらりと変わり、親子とも不安なこの時期、心がけたいことを専門家に聞きました。

「もう行かない」ぐずる息子、困惑する母親

 多くの新1年生は、入学式より一足早く学童保育に通い始めている。

 都内の会社員女性(37)は、民間の学童保育に通い始めた息子(6)の変化に困惑している。家から少し遠いため、近所の保育園に通っていた時より早く家を出なくてはならず、小学校に保育園からの友だちは一人もいない。帰宅後はぐったりと疲れた様子で、「もう行かない」とぐずり始めたり、ささいなことで泣いて怒ったり……。これまでにない息子の姿に、とまどっているという。

 年齢別の少人数クラスで過ごしていた保育園と違い、利用する学童保育では全学年が同じ空間で過ごしている。女性は「毎朝やっと送り出している。新しい先生や友だちとの関係を築いて、学童も楽しい場所だと感じてほしい」と話す。

 同じく小1の息子がいる都内の自営業女性(45)は、なるべく早めに迎えにいくようにしているという。「学校も学童も楽しいし、友だちもできたと言っているけど、今までとはどこか違うテンションで『疲れた』と言い、言葉数も少なくなった。怒ったり、わがままが増えたりした気がする」と話す。「午後8時台には寝かせたいけれど、とにかく時間が足りない」

■親は帰宅後のケアに注力を…

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