中島飛行機の学徒動員の合間に撮影。上着だけセーラー服に着替えている生徒もいる。中央列右から2人目が馬場あき子さん=馬場さん提供

 歌人の馬場あき子さん(97)は太平洋戦争末期、学徒動員で戦闘機に取り付ける発動機(エンジン)の台座を作っていた。空襲が激しさを増すなか、ともに旋盤を回した友人から長唄を教わり、心の中で口ずさんだ。戦後80年を迎えた今年、体験を語ってもらった。

 《ジュラルミンの熱き切子(きりこ)を返り血のやうに浴…

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