日本テレビ系列の読売テレビ、中京テレビ、福岡放送、札幌テレビの4社による持ち株会社「読売中京FSホールディングス」(略称:FYCSHD〈フィックスホールディングス〉)が、1日設立された。東京都港区の日本テレビタワー内の同社事務所で、看板除幕式と発足式が開かれた。
社員に向けた訓示で丸山公夫会長は「地上波ビジネスの再構築、それからコンテンツビジネス、もう一度しっかりとそこをやっていこう」、石沢顕社長は「小さなオフィスから始まるが、やろうとしていることは民間放送の歴史に新しいページを書き加えていく作業だ」と呼びかけた。
ロゴマークには4社のシンボルカラーを用い、リボンのように日本列島をかたどったデザインを採用した。また1日朝の各局の情報番組枠内では、4社のアナウンサーがそろって登場する共通のコーナーを放送し、FYCSの船出をアピールした。
同社の設立は昨年11月に発表された。人口減少やメディアの多様化でテレビ局の経営環境が厳しさを増すなか、経営の効率化を図る狙いがある。
発足にあたり石沢社長は「4社や日本テレビと一体となって系列ネットワークの更なる強靱(きょうじん)化も目指す。今後も魅力的なコンテンツをお届けするとともに、地域社会の発展や活性化に一層の貢献をする」とのコメントを発表した。